タイトル等
村野藤吾の建築
―模型が語る豊饒な世界
会場
目黒区美術館
会期
2015-07-11~2015-09-13
休催日
月曜日 ただし、7月20日(月曜日・祝日)は開館し、7月21日(火曜日)は休館。
開催時間
10:00~18:00
入館は17:30まで
観覧料
一般 800(600)円
大高生・65歳以上 600(500)円
小中生 無料
障がいのある方は半額・その付添者1名は無料、( )内は20名以上の団体料金。
主催者
(公財)目黒区芸術文化振興財団 目黒区美術館
協賛・協力等
企画協力:京都工芸繊維大学美術工芸資料館、村野藤吾の設計研究会
特別協力:京都工芸繊維大学木村・松隈研究室
協力:MURANO design
助成:(公財)花王 芸術・科学財団
協賛:サッポロビール株式会社、株式会社イーストウエスト
後援:一般社団法人 日本建築学会、一般社団法人 東京建築士会
概要
日本を代表する建築家の一人、村野藤吾(1891-1984)は、戦前戦後を通して幅広く多様な建築を数多く設計しました。村野は住まう人々、集う人々に対して建築はいかにあるべきか、向き合うべきかを常に考え、時代の流行に乗ることのない、ゆるぎない独自の理論を展開したと言えます。その姿勢から生まれた建築は、きめ細かい配慮による密度のあるディテールと豊かな素材感、そして有機的な優しさと品格を備えています。

改修工事を経て2003年に目黒区総合庁舎に生まれ変わった旧千代田生命本社ビル(1966年竣工)は、時代を超えた建築の魅力が50年近く経過した現在でも、いきいきと感じられます。移転から12年を迎える今年、来る7月11日より目黒区美術館で、約80個の村野藤吾の建築模型による「村野藤吾の建築―模型が語る豊饒な世界」展を開催いたします。近年、関心が高まる村野建築の再評価をさらに推し進め、村野建築の全体像について、メディアとしての「模型」を通して俯瞰していく事をねらいとしています。

当館では、村野藤吾設計による目黒区総合庁舎(旧千代田生命本社ビル1966年竣工)を文化財としての視点から取り上げ、開庁1周年の2004年に「村野藤吾のディテール展」を開催しました。この展示は、村野藤吾のご子息、故村野漾氏の全面的なご協力をいただき、京都工芸繊維大学美術工芸資料館からご出品いただいた本建築の設計図と、当館で改修前に撮影した写真家・新良太氏の写真を組み合わせて構成したものです。その際に、プロの建築家による「庁舎建築ガイドツアー」を立ち上げ、それから約10年にわたり毎年250名を越える参加者を受け入れる実績を積んできました。

このところ各地で、村野藤吾に関する展覧会が開かれています。「村野藤吾―建築とインテリア ひとをつくる空間の美学の展覧会」(2008年、パナソニック汐留ミュージアム)、「建築家・村野藤吾と尼崎」(2012年、尼崎市総合文化センター)、「特別展村野藤吾 やわらかな建築とインテリア」(2014年、大阪歴史博物館)など、さらには、2011年、建築評論家の長谷川堯氏の「村野藤吾の建築 昭和・戦前」が上梓されるなど、村野藤吾の研究は着実に進んでいます。

京都工芸繊維大学美術工芸資料館に託されている村野・森設計事務所の建築設計図は、同校建築学研究室を中心に外部研究者を加えた「村野藤吾の設計研究会」により研究が進められ、今年13回目を迎える「村野藤吾建築設計図展」で、その研究成果が発表されてきました。今回出品する精緻な建築模型は、同校学生がこの展覧会に合わせて、図面から建築を読み取り、時間をかけて制作されてきたものです。

本展は、京都工芸繊維大学美術工芸資料館、村野藤吾の設計研究会との共同企画として準備を進め、その村野建築模型80点余を中心に構成するものです。100分の1、200分の1で制作された模型は、村野建築の魅力を、ディテールからマクロ的なスケールへとさまざまな視線から伝えてくれます。そして同大学美術工芸資料館所蔵の建築設計図や写真を加え、普段では見ることができない視点からとらえた村野建築の豊饒な世界にせまります。
イベント情報
〔講演会〕
「村野藤吾が私たちに伝えるもの」
講師:長谷川堯
(建築評論家、武蔵野美術大学名誉教授、造形大学客員教授)
日時:7月26日(日) 13:30~16:30 (休憩あり)
場所:目黒区美術館 ワークショップ室 (目黒区目黒2-4-36)
対象・定員:高校生以上先着80名 (事前申込制)
費用:聴講無料。ただし当日の観覧券がお申し込み人数分必要です。
ワークショップ室前の受付にて観覧券半券、またはピリエの会・会員証等を拝見します。予めご了承ください。

〔ワークショップ〕
2015ワークショップ夏
ワークショップ 建築教室
目黒区美術館では1998年より、ドームやアーチなどの基礎的な学習から始まり、建物や家、自分をとりまく皮膜や環境という観点から考え、造形する建築教室を行ってきました。今回は村野藤吾の建築展に合わせて、第5回目のワークショップを行います。講師の建築家と一緒に、スケッチや模型作りで村野藤吾が設計した目黒区総合庁舎 (旧千代田生命本社ビル)の魅力にふれていきます。

[子供| 大人 先着]
スケッチ大会
― 目黒区総合庁舎の「らせん階段」に挑戦!
7/31 (金)
【日時】 7月31日(金) 10:30~16:30
【会場】 目黒区美術館ワークショップ室並びに目黒区総合庁舎 (路線バスで移動)
【対象・定員】 小学3年生から中学生まで 10名、高校生以上 10名
【参加費】 小中学生1,000円、高校生以上2,000円
(※参加費とは別に移動の路線バス代がかかります)
【講師】 石田潤氏、山田卓矢氏 (リンク建築設計工房・建築家)
村野藤吾が設計した目黒区総合庁舎 (1966年竣工)は、「らせん階段」や「十字架のオブジェ」、「縦格子バルコニー」と見どころが沢山あり発見があります。こうした庁舎の表情を大人や子どもみんなでスケッチしてみましょう。会場は、目黒区美術館と目黒区総合庁舎です。

[子供 抽選]
スケッチ大会
― 「春夏のモザイク」や「うさぎ窓」を描いてみよう!
8/5 (水)
【日時】 8月5日(水) 10:30~16:30
【会場】 目黒区美術館ワークショップ室並びに目黒区総合庁舎 (路線バスで移動)
【対象・定員】 小学1年生から中学生まで 15名
【参加費】 1,000円
(※参加費とは別に移動の路線バス代がかかります)
【講師】 石田潤氏、山田卓矢氏 (リンク建築設計工房・建築家)
【申込受付開始】 7月5日(日)から申し込み受け付け開始
【申込締切】 7月22日(水)必着
目黒区総合庁舎のいろいろな表情を楽しみながらまわります。「きれいなモザイク窓」や「らせん階段」を下からみたり、「ウサギ窓」や「せせらぎの小川」を探します。好きな場所を相談してみんなで絵を描き、鑑賞しましょう。展示している模型の世界も見学します。会場は、目黒区美術館と目黒区総合庁舎です。

[子供|大人 抽選]
建築模型入門編
― 目黒区総合庁舎(旧千代田生命本社ビル) 玄関ひさしに挑戦!
8/1 (土)、8 (土) ※2日間コース
【日時】 8月1日(土)、8日(土) 11:00~17:00 ※2日間コース
【会場】 目黒区美術館ワークショップ室並びに目黒区総合庁舎 (路線バスで移動)
【対象・定員】 高校生以上 15名
【参加費】 4,000円
(※参加費とは別に移動の路線バス代がかかります)
【講師】 若原一貴氏 (建築家)
【申込受付開始】 7月1日(水)から申し込み受け付け開始
【申込締切】 7月21日(火)必着
村野藤吾の旧千代田生命本社ビル(現目黒区総合庁舎)のシンボル的存在、南口エントランスホールの美しいひさしの模型を作ります。展示中の模型展も鑑賞し、実際に目黒区総合庁舎で実物の確認もします。いろいろな素材で村野藤吾のデザインしたひさしにせまります。会場は、目黒区美術館と目黒区総合庁舎です。

[ファミリー 抽選]
ファミリーワークショップ
わたし、かぞく ― 木っ端 (こっぱ)で作る いえとまち
8/15 (土)、16 (日) ※2日間コース
【日時】 8月15日(土)、16日(日) 13:00~16:00 ※2日間コース
【会場】 目黒区美術館ワークショップ室
【対象・定員】 4歳以上の2人1組の家族 12組 (未就学児が参加の場合は大人もご一緒に)
【参加費】 3,000円 (1組)
【講師】 目黒区美術館TVT (トイコレクション ボランティアチーム)
【申込受付開始】 7月15日(水)から申し込み受け付け開始
【申込締切】 7月29日(水)必着
さまざまな木のかけらを沢山使って、街づくりをみんなで楽しみます。村野展の模型には学校、デパート、教会、ホールなどいろいろな建物があります。みんなで鑑賞して、グループで思い描く街をつくりましょう。

メール、FAX、またはハガキに、希望講座名、お名前(ふりがな)、年齢、ご住所、電話番号(昼間に繋がる連絡先)、お持ちであればメールアドレスを明記の上、下記までお申し込みください。
小中学生の方は保護者名、学年も明記してください。
※メールでのお申し込みの場合は、件名に「ワークショップ建築教室」とご記載ください。
※締切日必着となります。
※応募者多数の場合、抽選となります。
申込先
目黒区美術館 ワークショップ建築教室 係
〒153-0063 東京都目黒区目黒2-4-36
FAX:03-3715-9328
メール:mmat-event@mmat.jp

〔その他〕
muranoトーク
「建築作品とその模型から見る村野藤吾の世界」
講師:笠原一人 (京都工芸繊維大学助教)
※7/24 (金)から申込受付を開始します。
日時:8月23日(日) 14:00~16:00
場所:目黒区美術館 ワークショップ室 (目黒区目黒2-4-36)
対象・定員:高校生以上先着70 名 (事前申込制)
費用:聴講無料。ただし当日の観覧券がお申し込み人数分必要です。
ワークショップ室前の受付にて観覧券半券、またはピリエの会・会員証等の他、下記返信案内を確認させていただきます。
●メールで当日のご案内を受け取られた方:
お申し込み確認 (自動返信)メールを印刷し、当日お持ちいただくか、携帯画面を受付にてお見せください。(印刷が出来ない場合、デジカメ等で画面を撮影されたものでも可。) 予めご了承ください。
●FAXまたは郵送物で当日のご案内を受け取られた方:
お送りした各ご案内をお持ちください。
申込締切:先着順。定員になり次第HPに掲示のうえ締め切ります。
申込方法
●メールの方:
美術館ホームページの申込専用フォームをご利用ください (準備中)。自動返信メールが届きますので、あらかじめ迷惑メールの設定などをご確認ください。設定に必要な目黒区美術館のドメインは @mmat.jp です。
●FAXまたははがきの方:
1~5を明記の上、目黒区美術館までお申し込みください。
1.希望コース名 (8/23muranoトーク)、2.氏名、3.郵便番号・住所、4.電話番号・FAX番号・メールアドレスなど連絡方法、5.参加人数 (氏名は代表者のみ)
申し込み先
153-0063東京都目黒区目黒2-4-36
目黒区美術館 (8/23muranoトーク担当)
電話:03-3714-1201 FAX:03-3715-9328

〔その他〕
muranoトーク
「今、村野藤吾に学ぶことの意味」
講師:木下直之 (東京大学教授) 松隈洋 (京都工芸繊維大学教授)
※7/24 (金)から申込受付を開始します。
日時:8月29日(土) 14:00~16:30
場所:目黒区美術館 ワークショップ室 (目黒区目黒2-4-36)
対象・定員:高校生以上先着70名 (事前申込制)
費用:聴講無料。ただし当日の観覧券がお申し込み人数分必要です。
ワークショップ室前の受付にて観覧券半券、またはピリエの会・会員証等の他、下記返信案内を確認させていただきます。
●メールで当日のご案内を受け取られた方:
お申し込み確認 (自動返信)メールを印刷し、当日お持ちいただくか、携帯画面を受付にてお見せください。(印刷が出来ない場合、デジカメ等で画面を撮影されたものでも可。) 予めご了承ください。
●FAXまたは郵送物で当日のご案内を受け取られた方:
お送りした各ご案内をお持ちください。
申込締切:先着順。定員になり次第HPに掲示のうえ締め切ります。
申込方法
●メールの方:
美術館ホームページの申込専用フォームをご利用ください (準備中)。自動返信メールが届きますので、あらかじめ迷惑メールの設定などをご確認ください。設定に必要な目黒区美術館のドメインは @mmat.jp です。
●FAXまたははがきの方:
1~5を明記の上、目黒区美術館までお申し込みください。
1.希望コース名 (8/29 muranoトーク)、2.氏名、3.郵便番号・住所、4.電話番号・FAX番号・メールアドレスなど連絡方法、5.参加人数 (氏名は代表者のみ)
申し込み先
153-0063東京都目黒区目黒2-4-36
目黒区美術館 (8/29muranoトーク担当)
電話:03-3714-1201 FAX:03-3715-9328
ホームページ
http://mmat.jp/exhibition/archives/ex150711
会場住所
〒153-0063
東京都目黒区目黒2-4-36 目黒区民センター内
交通案内
【電車をご利用の場合】
○「目黒駅」をご利用の場合 (徒歩約10分)
○「中目黒駅」をご利用の場合 (徒歩約20分)

【バスをご利用の場合】
○東急バス「権之助坂」停留所をご利用の場合 (徒歩約5分)
○東急バス「田道小学校入口」停留所をご利用の場合 (徒歩約3分)
ホームページ
https://www.mmat.jp/
東京都目黒区目黒2-4-36 目黒区民センター内
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