ご挨拶
「画廊からの発言―新世代への視点」展の活動は、多くのコマーシャルギャラリーが現代美術は売れないものとして殆ど扱っていなかった90年代初頭に、現代美術を世の中に認知してもらうべく、東京の銀座、京橋に位置する10画廊により始められ、今では参加画廊も13に増えました。しかし、この活動の意図を理解していただくには10年余りかかったように思います。
現在、「現代美術」と言うフレーズは世の中に定着し、何よりも違ってきたのは、美術を目ざす若者達が現代美術を通して世界の有り様を見て学んでいることです。私ども美術関係者が本当の意味でグローバル化するには、まだまだ皆さま方のお力添えをお願いしなければなりませんが、若い作家をサポートしながら着実に歩んで行きたいと思っております。これからもどうぞ宜しくお願いいたします。
2015年7月
東京現代美術画廊会議一同