タイトル等
山口蓬春記念館 平成27年度 夏季特別展
山口蓬春とその時代 1940-1950
―戦中・戦後における新日本画の変遷―
会場
山口蓬春記念館
会期
2015-06-06~2015-08-09
前期:6月6日[土]―7月5日[日]
後期:7月7日[火]―8月9日[日]
休催日
毎週月曜日(7月20日は除く)、7月21日(火)
開催時間
午前10時~午後5時
入館は午後4時30分まで
観覧料
[税込み]
一般 / 600円 (高校生以下は無料)
団体割引 / 100円割引 (20名以上の団体で1週間前までに予約した場合)
障がい者割引 / 100円割引 (同伴者1名を含む)
連携館割引 / 100円割引 ※連携館:葉山しおさい公園・博物館 (大人券のみ)、神奈川県立近代美術館 葉山 (一般券・学生券のみ)
年間入館券 / 1,800円 (発行月から翌年の同月末日まで有効)
主催者
山口蓬春記念館・公益財団法人 JR東海生涯学習財団
協賛・協力等
後援:神奈川県教育委員会、葉山町教育委員会
概要
終戦から70周年を迎える平成27年(2015)は、戦争と美術とのかかわりについて再考する一つの契機となります。当館では、戦争という大きな転機を迎えた時代に蓬春がどのように向き合い、自らの制作に取り組んでいったのかを改めて考えてみます。
第二次大戦終盤、中央画壇を担う立場となっていた蓬春は、戦時体制の美術団体においてもその中枢にいました。昭和16年(1941)に大日本航空美術協会が結成された際に蓬春は、藤田嗣治らとともに発起人として名を連ねています。昭和17年(1942)には、陸軍省から南方に派遣され、昭和18年(1943)には日本美術報国会の幹事長に就任します。しかし、このような立場であるにもかかわらず、蓬春の戦争画は多くなく、また代表作《香港島最後の総攻撃図》(昭和17年〔1942〕)にみられるように戦闘を感じさせる場面は描かれていません。それは、蓬春自身が「その色彩の美しさを描きたかった」(『日本美術』1-7、昭和17年〔1942〕)と語り、「静的なピトレスクな絵画的効果が大きい」(『國畫』3-1、昭和18年〔1943〕)と評されるように、かつて学んだ伝統的なやまと絵の手法を戦争画という形式のなかで実践することに主眼がおかれ、戦下という特殊な状況にあっても「美」に対して真摯な姿勢を貫き、冷静な画家としての視点を失うことはなかったと捉えることもできるのです。
そして戦後の出発点となった《山湖》(昭和22年〔1947〕)では、「かねてから明朗で潤然とひらけた、そしてまた、相対的に近代的な色調を持つ自然界の一部を表現したい」(『新日本画の技法』昭和26年〔1951〕)と語るように戦争という暗い時代を払拭するかのような作品を生み出します。それは、戦争という時代の終焉と新しい時代の到来を自覚した蓬春が再び「新日本画の創造」へ歩み出す新たな決意と受取ることもできます。その後、実験的な画風の展開を次々とみせた蓬春は、日本画壇にモダニズムの清々しい新風を吹き込み飛躍的な新境地を打ち出すことになるのです。
本展では、戦中・戦後の昭和15-25年(1940-1950)に焦点を当て、この時期の蓬春の作品を展観しながら、生涯の指針であった「新日本画の創造」においてこの時代がもつ意味を探ります。
イベント情報
初夏の呈茶会 (学芸員の解説付き) [予約制]
【日時】 6月13日(土)、6月14日(日)
12:00~15:30 (1席約20分、最終席は両日とも15:00~)
【場所】 山口蓬春記念館内「桔梗の間」
【参加費】 1席 1,000円 (入館料を含む)
【定員】 各日とも40名
【協力】 葉山町茶道連盟
【申込方法】 3日前までに電話で氏名、希望日、人数、電話番号をご予約ください。

夏休み親子鑑賞期間
7月20日(月・祝)~8月9日(日)
上記期間中、高校生以下のお子様連れのご家族は、入館料を一般料金より100円割引いたします。

展示解説
【内容】 展示の見どころを学芸員が解説します。
【日時】 会期中の毎週土・日・祝・休日 14:00~ (約20分)
※都合により開催できない場合もありますのでご了承ください。
【参加費】 無料 (ただし、当日の入館券は別途必要)
【定員】 先着10名
【集合】 開始時間までに入館料をお支払いの上、受付前にご集合ください。
展示替え情報
※会期中、一部展示替えを予定しております。
※展示作品は都合により一部変更することがあります。
ホームページ
http://www.hoshun.jp/exhibitions/
会場住所
〒240-0111
神奈川県三浦郡葉山町一色2320
交通案内
■電車でお越しのお客様
JR逗子駅 (横須賀線・湘南新宿ライン) → 京浜急行バス 3番乗場

新逗子駅 (京浜急行線) → 南口 2番乗場

海岸回り葉山行 (逗12)、「海岸回り福祉文化会館行 (逗11)」にて約18分
「三ヶ丘・神奈川県立近代美術館前」下車 徒歩2分
※ただし、土・日・祝日等は大変混みあう可能性がありますのでご注意ください。

【ルート案内】バス降車後、逗子に戻りながら信号機付横断歩道を通り過ぎ、山口蓬春記念館の電柱広告を右折し小道を上り、看板に沿って徒歩2分で正門に到着します。

■車でお越しのお客様
逗子ICから逗葉新道、県道207号線経由で約7km
ホームページ
https://www.hoshun.jp/
神奈川県三浦郡葉山町一色2320
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