星野富弘さんの手記『愛、深き淵より。』(1981年出版)、続けて出版された詩画集『風の旅』(1982年出版)は、多くの人々に深い感動を与えました。この感動が源となり、「富弘さんの展覧会を是非、開催したい」という熱意が全国各地で高まりました。「星野富弘 花の詩画展」はこうして生まれました。闘病生活中に描きためた作品を、群馬県前橋市の身障者センターの廊下に展示した富弘さんの初めての展覧会から3年目のことです。
1982年、高崎市で開催された展覧会で初めて「花の詩画展」というタイトルが使われました。現在に至るまで30年以上の間、全国各地、また海外で235カ所の開催となり、380万人以上の人々を集めています。
今回の特別展では、「花の詩画展」のあゆみと、「花の詩画展」を通して結ばれた富弘さんと人々の絆を紹介します。
また、同時開催として、初期作品から新作までの珠玉の富弘作品と、資料を展示した「春の展示」も開催しています。