このたび「何必館で観る 現代美術展」を開催いたします。
何必館・京都現代美術館では、1988年「11人の作家による 現代美術 1988」という展覧会を開催しました。当時の開催文には「今日ほど私たちの判断力が動揺し衰弱している時代はない。あらゆるものが画一化され、ファッション化し、自分の表情を失いかけているものが多い。美術が何かの目的を持つと純粋にならない。あくまで作家個人の生命の燃焼であり、個性の表現である。」と記されています。
近年、美の表現方法は益々多様化し、広がってきてはいますが、反面、強固な意志の表現を通じ、根源的な祈る心が見失われ、混迷している様に思われます。
本展では、もう一度「現代美術とは何か」ということを考える機会にして欲しいと願っています。