- タイトル等
あなた方は近頃の展覧会でいろいろな傾向の絵を見ておどろくことでしょう。(中略)
わからない絵や疑問にぶつかるのも無理のないことですが、疑問を持つということは勉強の上に大切なことです。
―宮本三郎
- 会場
- 世田谷美術館分館 宮本三郎記念美術館
- 会期
- 2015-04-04~2015-07-26
- 休催日
- 毎週月曜日 (ただし、祝・休日と重なった場合は開館し、翌日休館)
- 開催時間
- 10:00~18:00
最終入館は17:30まで
- 観覧料
- 一般 200円(160円)、大高生 150円(120円)、65歳以上/中小生 100円(80円)
※障害者の方は100円(80円)。ただし障害者で小・中・高・大学生、および障害者の介護者(当該障害者1名につき、1名に限る)は無料。証明書をご提示のうえ、お申し出ください。 ※( )内は20名以上の団体料金。 ※小・中学生は土、日、祝・休日、夏休み期間は無料。
- 概要
洋画家・宮本三郎(1905-1974)は、その生涯で具象を軸に多彩なスタイルの油彩画を残した一方、作り手の立場から古今東西の美術にまつわる文章も多数著しました。それは画作の片手間になされたものではありません。なぜなら宮本は、美術史や絵画理論を学ぶことが、新たな創造にとってとても大切であることを心得ていたからです。今からおよそ90年前、宮本が川端画学校で油彩画を学びはじめた1920年代当時は、日本最初の官立美術学校―工部美術学校が設立され、日本で油彩画が教えられるようになってから40年弱しか経っていませんでした。洋画の草創期に生まれた宮本は、日本人が油彩画=洋画を描くためには、まず西洋の歴史と理論を学ぶことから始めなければならないと切実に考えていたのではないでしょうか。したがってそれらの文章は、宮本から洋画の初学者や美術愛好家への手引きであると同時に、自らの創造の源泉を語ったものといえましょう。
本展では宮本三郎が美術史や絵画理論につい著した文章をご紹介しつつ、宮本の作品自体に、古今東西の美術作品からの学びがいかに息づいているのか、検証します。また、宮本三郎が語った20世紀の美術史に今なお輝きを放つ西欧の芸術家たち―ジョルジュ・ルオー、モーリス・ド・ヴラマンク、マックス・エルンストらの絵画や彫刻も、世田谷美術館収蔵品よりご紹介します。
- イベント情報
- ◎ギャラリートーク
日時●2015年4月11日(土)、5月9日(土)、6月13日(土)、7月11日(土) 各日14時~14時30分
参加費●入館料のみ
場所●宮本三郎記念美術館・2階展示室
学芸員が展覧会について解説します。申込は不要です。
開催日時に直接美術館へお越しください。