このたび、奈良県立万葉文化館では「万葉人心情―景―」を開催いたします。
『万葉集』には天皇や貴族、下級役人から防人まで様々な身分の人々を詠み手とする4500首以上の歌が収められています。
本展では、『万葉集』に収められた歌の中でも、柿本人麻呂、山上憶良、大伴旅人、山部赤人、大伴家持による、風景を詠んだ歌に注目します。
万葉文化館は『万葉集』に詠まれた和歌をモチーフに、当代一流の日本画家が制作した万葉日本画を館蔵品の核として平成13年にスタートしました。それぞれの画家が『万葉集』を読み込み、独自の表現で描いた絵画を通して、万葉歌人の世界感や心情を感じていただければ幸いです。