滋賀県立近代美術館は1984(昭和59)年の8月26日に開館しました。オープン以来、《日本美術院を中心とした近代の日本画》《郷土滋賀県ゆかりの美術》《戦後アメリカと日本を中心とした現代美術》の3本柱で作品の収集を行っています。平成26年時点で所蔵作品総数は1700点を超え、全国に誇ることができる特徴あるコレクションを形成しています。
今年度(平成26年度)が開館30周年の節目に当たるのを記念して、このたび館蔵品の中から、日本画部門26点、洋画部門4点、工芸部門7点、現代美術部門17点の、計54点の名品を厳選し、展覧会のかたちで無料公開することにいたしました。
また館蔵品への理解を深めてもらうために、展示中の各作品には詳細な解説文を添えるほか、担当学芸員によるギャラリートーク(午後1時─2時)と、美術館サポーターによる対話型ギャラリートークの催し「おしゃべり美術館」(午前10時─正午)を、会期中毎日開催いたします。また週末には、館蔵品に関連した映画上映会も実施いたします。
この機会を通して、一人でも多くの方が当館の所蔵する至高の名品に触れ、その優れた芸術性をじっくりと味わっていただければ幸いです。