春の美術館は花ざかり。すてきな花たちを心の宝箱にコレクションしてみませんか?
気品ある香りをただよわせる梅、陽だまりの暖かさを一身に受けて咲くパンジー、人々を誘い出す桜、艶やかな花弁を重ねて咲きほこる牡丹…。画家や工芸家たちは、季節の訪れを知らせる花たちと出会うたびに、観察やスケッチなどを通じて心の中にとどめ、創作の糧としてきたことでしょう。
今回の展覧会では、「花・春」をテーマに絵画・工芸作品を展示します。会期を二期に分け、「早春篇」から「春爛漫篇」へと、春の深まりに合せて作品を入れ替えてご覧いただきます。花を愛でる人々、花にまつわる詩や物語、同じ花をめぐる異なる表現、文様化された花々など、多彩な視点・表現による花たちの姿を、親しみやすい解説とワークシートによりお楽しみいただきたいと思います。