明治期に西洋から日本に伝わった西洋絵画や写真は、「真を写す」ものととらえられ、その表現が人々に大きな驚きをもって受け入れられました。そして、この国の美術に様々な変化をもたらしました。西洋美術のスタイルを受け入れた油彩画は洋画と呼ばれますが、洋画や写真にみられる表現が、当時の洋画家のみならず日本画を描く画家たちにも大きな影響を与えています。
今回の展示では、明治から昭和初期の洋画、日本画13点をたどり、実際の景色を「写す」ということに画家がどのように関心を注ぎ、独自の表現を追求してきたのか見ていきます。