私たちは日々、膨大な情報に囲まれて生活をしています。それらは知的好奇心を満たしてくれますが、玉石混淆の情報のなかで大切なものを見誤る可能性も秘めています。だからこそ、自分自身で見て、聞いて、感じること、そしてこれらの体験(体感)を通じて思考することが重要なのではないでしょうか。
「世界とつながる本当の方法 みて・きいて・かんじる陶芸」展では、圧倒的エネルギーで私たちに迫り、感覚を揺さぶり、思考することを促してくれる作品を紹介します。25名の作家によって生み出されたカタチや陶磁器ならではのマチエールは、あらゆる感覚を刺激すると同時にそれぞれの人が有する記憶と結びつき、様々な感情を呼び起こすことでしょう。本展が来場者の方々にとって、世界とつながる本当の方法を探るきっかけの場となることを願います。