2014年度の平山郁夫館のテーマは「世界遺産」。第二弾となる今回は、平山郁夫氏が1996年と1998年の2度にわたる比叡山延暦寺のスケッチ取材をもとに描いた20点の素描作品と、その取材をもとに1999年の院展に出品した四曲一隻の大作《木の間の釈迦堂 比叡山延暦寺》を中心に、世界遺産に登録された古都・京都、奈良の文化財が描かれた作品を紹介。また、本展では比叡山にゆかりのある国宝に指定された梵鐘を3年ぶりに公開します。本鐘は比叡山延暦寺の西塔宝幢院鐘として、天安2年(858)に鋳造されたものです。鋳造年が銘文に記されたものとしては、国内で6番目に古いもので、
鐘身内の銘文が逆文字で記されていることと、銅鐸のようにスマートなフォルムが他に類を見ない大変珍しい梵鐘です。
是非この機会に、平山郁夫氏が描いた世界遺産「比叡山」シリーズと国宝の梵鐘をご覧ください。