タイトル等
町田久美
―Painting, Drawing, Print―
会場
西村画廊
会期
2014-10-15~2014-11-15
概要
西村画廊では、2014年10月15日(水)から11月15日(土)まで、約1年半振り6回目となる町田久美の個展を開催いたします。

町田久美は1970年群馬県高崎市に生まれ、1994年に多摩美術大学絵画科日本画専攻を卒業しました。2005年、西村画廊での初個展を開催。翌年、東京都現代美術館での「No Border『日本画』から/『日本画』へ」展では、伝統的な「日本画」に使用される画材を用いながらも、従来の枠組みにとらわれず自由な表現を切り開く作家として注目を集めました。その後も、“The Sovereign Asian Art Prize 2007”の受賞、ドイツ・ハノーバーのケストナーゲゼルシャフトや高崎市タワー美術館での個展、多数の展覧会への参加など、国内外での評価を着実に積み重ね、2012年には、初めての作品集(青幻舎)が刊行されました。

昨年、第149回芥川賞を受賞した藤野可織著「爪と目」(新潮社)の装画として用いられたことは記憶に新しいところです。今年も、第24回タカシマヤ美術賞の受賞、東京都現代美術館への作品収蔵など、独自の表現を持ちながらも普遍的で多義的な広がりを持つ彼女の作品は高い注目と評価を得ています。

町田の作品は、和紙にくっきりと描かれた最低限の墨線と、大胆に残された余白、顔料や岩絵具によるミニマルな彩色が特徴的です。一見勢いよく引かれたかのような墨線は、実は細い線を何度も何度も重ねるという緻密な作業から成るもので、作品にしなやかで強靭な意志を与えています。一方、淡いグラデーションで描かれる陰影や輪郭は、作品に不思議な深みと魅力を与えています。町田の作品には、自意識の葛藤や社会的な違和感、他者とのコミュニケーションに潜む不安など、現代を生きる私たちが経験する捉えどころのない感覚が示唆的に表われています。

今回の個展では、これまでの作風からの変化を感じさせる新作ペインティングとドローイングを中心に、今年制作した版画や近年の作品も交えた十数点を展示します。

町田久美の力強く繊細な作品に、どうぞご期待ください。
ホームページ
http://www.nishimura-gallery.com/exhibition/2014/2014_machida/2014_machida.html
会場住所
〒103-0027
東京都中央区日本橋2-10-8 日本橋日光ビル9F
交通案内
東京メトロ銀座線 日本橋駅 B1出口より徒歩2分
東京メトロ東西線 日本橋駅 C4出口より徒歩2分
都営浅草線 日本橋駅 D3出口より徒歩2分
JR東京駅 八重洲北口より徒歩8分
ホームページ
http://www.nishimura-gallery.com/
東京都中央区日本橋2-10-8 日本橋日光ビル9F
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