佐倉ゆかりの洋画家・浅井忠は、西洋画研究のため1900(明治33)年から派遣されたフランスで、当時最盛を極めていた芸術運動「アール・ヌーヴォー」を目の当たりにし、図案や装飾美術に関心を持つようになります。その折、万国博覧会等の視察のためパリを訪れていた中澤岩太から京都高等工芸学校の図案科教授として招きを受けた浅井は、帰国後京都に移り住み、後進の指導にあたりました。
今回の展示では、京都で浅井に学んだ4人の作家(長谷川良雄、霜島之彦、芝千秋、小川千甕)の作品の中から、植物や風景の写生、図案や装飾画などをご紹介します。