2013年に横浜、神奈川の文化振興に尽力した個人・団体に贈呈する『第62回横浜文化賞』文化・芸術奨励賞および『第62回神奈川文化賞』未来賞を受賞した曽谷朝絵の作品をアトリウムで展示します。
曽谷は、透明感と色彩溢れる絵画やインスタレーション作品で知られ、視覚だけでなく身体感覚を呼び起こす気鋭の現代美術作家です。昨年行われた水戸芸術館での個展を始め、数々の受賞歴や公共空間での展示経験を持ち、近年は特に著しい活躍を見せています。本展では、ガラスの壁面と吹き抜けが特徴的な劇場のエントランス機能を併せ持つアトリウムを利用し、光の差し込む開放的な空間で新作を発表します。約20mに渡る外壁ガラス面には光の水しぶき《Splash》が出現し、日暮れとともに、アトリウム正面の壁には色彩の森をイメージしたアニメーションを投影し、劇場全体を《宙》に浮かぶ光の船のように感じさせます。
劇場利用者だけでなく誰でも気軽に見ることが出来る公共の場を曽谷の作品が包み込みことで、来場者が日常の中で芸術と触れ合い、体感することの出来るインスタレーションを作り出します。