タイトル等
2014年度第Ⅱ期収蔵品展 開館10周年
宮本三郎の仕事 1940's―1950's
従軍体験と戦後の再出発
会場
世田谷美術館分館 宮本三郎記念美術館
会期
2014-08-09~2014-12-07
休催日
毎週月曜日(ただし、祝・休日と重なった場合は開館し、翌日休館)
開催時間
10時~18時
最終入館は17時30分まで
観覧料
一般 200円(160円)、大高生 150円(120円)、65歳以上/中小生 100円(80円)
※障害者の方は100円(80円)。ただし障害者で小・中・高・大学生、および障害者の介護者(当該障害者1名に付き、1名に限る)は無料。証明書をご提示のうえ、お申し出ください。
※( )内は20名以上の団体料金。 ※小・中学生は土、日、祝・休日、夏休み期間は無料。
概要
洋画家・宮本三郎(1905-1974)の画業を俯瞰すると、1940年代から1950年代は、作品がとりわけ変化した時期にあたります。宮本は、戦争の勃発によって初の洋行から1年も満たずに帰国し、戦中は軍部からの命を受け南方各地に従軍、国威発揚を目的とする戦争記録画の制作に従事しました。当時の宮本にとってそれは「生き甲斐のある」仕事であり、日本ではまだ歴史の浅い洋画を国家に役立たせるまたとない機会であったと言えるでしょう。報道写真を下敷きにしながら、高い評価を得ていた素描力と、従事先での丹念な取材に基づいて制作された宮本の戦争記録画は評判を呼び、その名を一段と知らしめました。本展では、《飢渇》(1943年)や従軍先でのデッサンなど宮本のリアリストとしての力量が十分に発揮された作品をご紹介するとともに、宮本が疎開先で終戦近い時期に描いたと思われる戯画《小供角力》も初公開いたします。
従軍画家として戦時期を生きた宮本にとって、1945年8月の敗戦は、自らの制作のありようの大きな転換を迫られたものだったに違いありません。画家としての再出発とも言うべき戦後の制作を、宮本は疎開先の故郷・石川県でスタートさせますが、その時期の作品は、戦中とは似ても似つかない静穏な色調で家族や風景を描いたものでした。そして、1948年5月、世田谷の自宅に戻り、裸婦や静物など従来の主題に取りかかってからは、そのスタイルをめまぐるしく展開させます。それは、自身の環境や日本社会、美術動向などの変化に宮本が真摯に対峙したがゆえに起きた、挑戦と苦悩を伴った展開であったと言えるでしょう。
本展では、宮本三郎が戦中から戦後への時代の大きな転換期を画家としてどのように生き、絵画で表現したのかを、その時代背景とともに探ります。
イベント情報
◎夏のオープンワークショップ
「君のレコード 聴いた音を絵にしよう!」
会場でかけている音楽から好きな音楽を選び、それからイメージをふくらませて12インチ(約30センチ)のレコードジャケットに絵を描くワークショップです。
講師:サイトウケイスケ (絵描き、1982年山形生まれ)
日時:8月20日(水)~24日(日) 毎日13時~17時(受付は16時30分まで)
場所:宮本三郎記念美術館・1階講座室
参加料:1回100円。上記時間中、いつでも参加可能。材料や道具は美術館で用意しています。

◎ギャラリートーク
展覧会担当学芸員が、展覧会の見どころについてお話します。
日時:8月9日(土)、9月13日(土)、10月18日(土)、11月8日(土) 各日14時~14時30分
場所:宮本三郎記念美術館・2階展示室
参加料:入館料のみ

◎開館10周年記念イベント
開館10周年を記念して、10月11日(土)から13日(月・祝)の3日間を無料開館日といたします。期間中、ワークショップ、講演会、コンサートを開催予定です。詳細は決定次第ホームページ等でお知らせします。
会場住所
〒158-0083
東京都世田谷区奥沢5-38-13
交通案内
■電車
東急大井町線・東横線 「自由が丘」駅 下車 / 徒歩7分
東急目黒線 「奥沢」駅 下車 / 徒歩8分
東急大井町線 「九品仏」駅 下車 / 徒歩8分

■バス
東急バス(園02) 世田谷区民会館~田園調布駅 「奥沢六丁目」 下車 / 徒歩1分
東急バス(渋11) 渋谷駅~田園調布駅 「奥沢六丁目」下車 / 徒歩1分
東急バス(園01) 千歳船橋~田園調布駅 「浄水場前」下車 / 徒歩10分

■当館には来館者用駐車場がございません。
お車でのご来館はご遠慮ください。
※障害者の方のための駐車スペースはございます (1台)。
ホームページ
http://www.miyamotosaburo-annex.jp/
東京都世田谷区奥沢5-38-13
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