京都リンクプロジェクトは、「人と人とのはざま―美術と社会の関わりのかたち」を掲げ活動してきました。 昨今、私たちは混沌とした世の中の流れの中で、原発の問題から家庭内の問題に至るまであらゆる問題を抱えています。 この地球は“部屋(room)”に、そうした問題は“象(elephant)”に例えられます。今、私たちは、“部屋”にいる“象”を無視したままでよいのでしょうか。 何事もなかったかのように様々な問題が忘れ薄らいで行く現実の中で、アーティストはいったい何を表現するべきなのでしょうか。 12回目のリンク展のテーマは“Elephant in the room”です。 “今、何と対峙するか”を模索し、“直視する”ことをアーティストとして表現します。 人、美術、そして社会と向き合い、新しい“LINK”を生み出す場となるように、たくさんの方々のご来館を心よりお待ちしています。