世界でもっとも有名な富士山を描いた北斎の代表作『冨嶽三十六景』。そして、パリの浮世絵師と呼ばれた版画家アンリ・リヴィエールが、北斎に触発されて制作した『エッフェル塔三十六景』。日本とフランスを代表するランドマークをモチーフに、二つの『三十六景』を紹介するユニークな展覧会を開催します。この二つの『三十六景』が一堂に会した展示は関西初となります。
そして、『冨嶽三十六景』とともにヨーロッパの印象派の画家たちに衝撃と大きな影響を与えた『北斎漫画』と、幕末から現在まで伝承された『北斎漫画』の貴重な版木も特別公開し、世界の人々を魅了してきた北斎の世界観に迫ります。
2014年は『北斎漫画』が発刊されて200年、そしてリヴィエールが誕生して150年という記念すべき年に当たります。この記念すべき年に、北斎とリヴィエール二人の浮世絵師の競演をお楽しみください。