身近な素材として誰もが知っているガラス。一口にガラスといっても、いろんな種類があり、その特徴を活かして様々なガラス製品がつくられています。
ガラス製造の歴史は5000年にも及びます。人工素材であるガラスは、科学技術の発達とともに普及、発展してきました。今もなお、新たなガラスの開発は進められています。進化し続けるガラスは、可能性を秘めた魅惑の素材と言えます。
ガラスには、高温で熱すると水アメのような粘り気のある状態に溶け、冷えて固まると光を透過・反射させる性質があります。ガラスの様々な表情に魅せられた現代作家たちは、ガラスに対する豊富な知識を持ち、その扱いに慣れることで、表現のスタイルを広げています。
本展では、ガラス特有の効果、現象を造形に取り入れた現代ガラス作品35点をご紹介します。表現が多様化する現代ガラスアートの世界を科学の視点でわかりやすく解説します。また、ガラス素材の特徴についても科学的に解説します。