縄文土器、茶の湯の器から、所謂人間国宝の作品、オブジェ作品まで。
日本にはやきものの産地が数多くあり、それぞれに特徴のあるやきもの作りが行われ、食のための器だけでなく茶の湯、華道など日本を代表する伝統文化の形成にも大きな役割をはたしてきました。また現代では、器という枠を超えて、やきものによる新たな造形表現が生まれています。
そこで今回、やきものの産地に所在し、やきものを専門的に収蔵し展示・公開する美術館・博物館8館により構成される「陶磁ネットワーク会議」の共同企画展「やきものって何ダ?」を開催いたします。
本展では、やきものがどのように作られたのか、どのように使われたのか、やきもので何を表現したのかなどのテーマについて、8館の名品を組み合わせてご覧いただきます。また、各館自慢の逸品と共に、それぞれの産地の歴史的背景や各館のコレクションの特徴をご紹介します。
この展覧会を通じて、日本各地のやきもの美術館を旅した気分に浸りつつ、やきものの魅力を堪能いただき、やきものに対するみなさんのなぜ?なに?に少しでもお答えできれば幸いです。