タイトル等
風の吹く日に
滑川由美展
会場
常陽藝文センター
藝文ギャラリー
会期
2014-05-28~2014-07-27
前期 平成26年5月28日(水)~6月29日(日)
後期 平成26年7月2日(水)~7月27日(日)
休催日
毎週月曜日
開催時間
AM10:00~PM5:45
観覧料
入場無料
主催者
公益財団法人常陽藝文センター
概要
公益財団法人常陽藝文センターでは郷土作家展シリーズ第230回として、「風の吹く日に 滑川由美展」を開催いたします。
染織家・滑川由美さん(日立市在住)は子供の頃から母親からもらった余り布や糸を使って遊び、布の経糸 (たていと) を抜くとレース状になったり、縫い縮めるとギャザーが寄って立体的になったりする様子に魅せられていました。女子美術短期大学に進みテキスタイルデザイナーなどの仕事を経て、現在では綴織 (つづれおり) のタペストリーを日展や日本現代工芸美術展を中心に発表しています。
滑川さんは四季折々の自然や身近な街の情景をテーマに作品を制作してきました。デザインのスタートは日常の中で思いつくままにいくつもの線を描き連ねた、たくさんの小さな紙片です。制作にとりかかる際にそれらの紙片の中から気に入った線や構成を拾い取り、風の匂い、海の色、光の強弱、また街の様子や家の情景を抽象化した下図を作り上げていきます。
綴織は平織をベースに、さまざまな色の緯糸 (よこいと) を細かく入れ替えながら織っていくことで模様を表す技法です。模様織としては古代エジプトにも遺品の残る最古の技法で、精緻な絵柄から立体表現まで、さまざまな作品が各時代に生み出されてきました。その魅力のひとつは、素材や織り方の違いによって得られる質感の多様性です。滑川さんはさまざまな技法を使い分けて、抽象デザインに躍動感を与えています。緯糸の素材や打ち込みの強さによって変化する質感や、緯糸の引き返しでできる経糸の隙間の陰影。経糸に短く切った糸を結び付けて織り込む手法により生まれる緯糸のループや毛足の動き。また色味や濃淡の異なる糸を引きそろえることによって現れる複雑で濁りのない色。滑川さんが目指す自然の移ろいの表現が、織ならではの工夫と素材で重層的に表わされています。
今展では滑川さんの優品16点を二期に分けて展示いたします。またロビーにて滑川さんの染めや織りの制作風景やインタビューなどを収録したビデオを放映いたします。
ホームページ
http://www.joyogeibun.or.jp/tenji/index.html
会場住所
〒310-0011
茨城県水戸市三の丸1-5-18 常陽郷土会館内
交通案内
水戸駅北口より徒歩8分
常磐自動車道水戸ICより約20分
北関東自動車道茨城町東ICより約18分
ホームページ
http://www.joyogeibun.or.jp/
茨城県水戸市三の丸1-5-18 常陽郷土会館内
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