豊田市美術館では、学校の夏休み期間に、子どもたちとその家族を主な対象とした展覧会やプログラムを開催してきました。シリーズ3回目となる今回は、名古屋を拠点に活動を展開している作家・小島久弥(1957-)を迎え、子どもたちが驚きや発見を体感できる映像インスタレーションを試みます。小島は1990年代より、虚構と現実が交わるような状態、水や光が変化する瞬間など、様々な現象における“際(境界)”を「クリティカルポイント(臨界点)」と呼び、テーマとして追求してきました。今回の展示では、この作家特有の、虚実皮膜にあるひとときの夢をみているような世界を構成して、子どもたちのイマジネーションをひろげる場をつくっていきます。