故水野恭子は1921(大正10)年、岡山県勝田郡勝間田町(現勝央町)に生まれました。東京の女子美術専門学校(現 女子美術大学)を卒業後、地元高校の美術教師などを経て1952年(昭和27年)31歳のときに再び上京。以降、独立展や女流画家協会展に毎年のように出品し、表現の方法を変化させながら常に中央画壇の第一線で活躍、現在、創作活動の集大成ともいえる「桜」を題材にした一連の大作を次々と発表。昨年4月に92歳で亡くなられました。
本展では、当館コレクションの他、昨年度ご遺族よりご寄贈いただいた素描をふくめて、(公財)美作学術文化振興財団所蔵の作品などあわせて約60点を展示。水野恭子の迫力あふれる風景画の世界をご覧頂き故人を偲びます。