タイトル等
2014 第3期常設展
うつろい―アートディレクター篠原資明キュレーションによる― / 海と水辺の風景
会場
高松市美術館
展示室1 「うつろい ―アートディレクター 篠原資明キュレーションによる―」
展示室2 「海と水辺の風景」
会期
2014-08-23~2014-10-19
休催日
月曜日(但し、9/15(月・祝)、10/13(月・祝)開館。9/16(火)、10/14(火)は休館。)
開催時間
9:30~17:00
(ただし特別展開催期間中の火~土、祝日は19:00まで)
*入室はいずれも閉館30分前まで
観覧料
一般 200円 (160円)
大学生 150円 (120円)
高校生以下無料
*( )内は団体20人以上の料金
*65歳以上の方(長寿手帳等が必要)は入場無料
*身体障害者手帳・療育手帳又は精神障害者保健福祉手帳所持者は入場無料
主催者
高松市美術館
概要
展示室1 「うつろい ―アートディレクター 篠原資明キュレーションによる―」

うつろう、という日本語は、いにしえよりさまざまな変化を意味してきました。移動するという文字どおりの場所の変化から、花の色や顔の色の変化、ほかの女性への心うつりも含めた心の変化、時の変化などなどです。興味深いのは、20世紀の美術、とりわけ第二次大戦後の美術に、さまざまな意味での変化を感じさせ、考えさせる作品が目立ってくることです。そこで、当館コレクションより、そのような作品(11作家、16作品)を選び、展示してみることにしました。

河口龍夫と野村仁は、それぞれ、別様のうつろいを写真作品として提示しています。波打ち際のうつろいと、つぎつぎに消えていくドライアイスのうつろいです。ドライアイスに見られるような、固体から気体に変化する現象を昇華といいますが、宮永愛子は、同じく昇華性のナフタリンを使った作品により、注目される作家です。
鑑賞者自身によりもたらされるうつろいにも注目すべきでしょう。見る位置により変化して見える作品もあれば、鑑賞者がもたらす影を取り込む作品、さらには会場の音の変化に耳を傾けるよう誘う作品もあります。どのように変化を呼び込むかに、作家それぞれの工夫もあれば、コンセプトも込められているはずです。

うつろいは、無常観とも無縁ではありません。そのような思いから展示した作品もあります。夏から秋にかけて季節のうつろう時期に、うつろいの諸相に目をこらし、耳をそばだて、思いをこらすのも、一興ではありませんか。(高松市美術館アートディレクター 篠原資明)

展示室2 「海と水辺の風景」

讃岐漆芸の文様には、風光明媚な瀬戸内海の風景や、水辺で目にする魚や植物の姿がしばしば登場します。このたびの展示では、海と水辺の風景を題材にした漆芸作品27点(13作家)をご紹介します。

磯井如真の《乾漆 蒟醤水指 瀬戸内海之圖》 (1949年)では、五剣山や屋島、そして船が行き交う瀬戸内海ののどかな風景が、うるみ地に金色の点彫り蒟醤により描き出されています。また、磯井正美《蒟醤月あかり食籠》 (1973年)では、夜の海の静かで妖しい雰囲気が、螺鈿による月と星、そして蒟醤による黄金の波により見事に表現されています。そして、山下義人《蒟醤色紙箱 波がさね》(1988年)では、波打ち際で貝が顔をのぞかせる一瞬の風景が蒟醤により表現されています。

蒟醤、彫漆、存清という讃岐漆芸独自の技法により、瀬戸内海の美しい風景や水辺の動植物などが情感豊かに表現された作品の数々を、ぜひお楽しみください。

都合により展示内容を変更する場合があります。
イベント情報
ギャラリートーク
日時 2014年9月6日(土) 14:00~
講師 篠原資明 (当館アートディレクター)
料金 無料 (ただし展覧会観覧料は必要です。)
場所 常設展覧会場

ワークショップ
西山美なコ MINAKO NISHIYAMA
西山美なコさんは少女マンガなどの日本の「カワイイ」文化を題材としたような作品を作り続け、2013年瀬戸内国際芸術祭では船体にペインティングを施すユニークな作品を発表しました。今回は高松市美術館第3期常設展(10月19日まで開催)に西山さんの作品が展示されていることに関連して、小学生と中学生以上を対象に、出品作品に見られる「光と色彩の効果」を楽しむワークショップを開催します。また西山さんによるトークショーも開催します。
10月18日(土)
10:30~12:00
西山美なコ 子どものアトリエ
1階喫茶室にて / 対象:小学生先着15人 / 受講料:500円
13:30~16:00
西山美なコ ワークショップ&トーク
1階喫茶室にて / 対象:中学生~大人先着15人 / 受講料:500円
トーク聞き手:篠原資明 (高松市美術館アートディレクター)
*いずれも9月25日(木)8:30から電話申込(087-823-1711)。空きがある場合は当日参加可。
ホームページ
http://www.city.takamatsu.kagawa.jp/kyouiku/bunkabu/bijyutu/ex_permanent/p263.html
会場住所
〒760-0027
香川県高松市紺屋町10-4
交通案内
■ 車で
高松中央ICから
県道43号線を北へ約4km、県道155号を西へ約1km、国道11号を北へ約1km 美術館通りへ

高松西ICから
県道178号を北へ約2km、国道11号を東へ約4km、上天神交差点を北に約4km 美術館通りへ

■ 飛行機で
高松空港から
高松空港リムジンバス 「兵庫町」下車 約30分 750円 徒歩約4分

■ 電車で
JR 高松駅から
徒歩約15分 中央通りを南へ

ことでん 片原町駅から
徒歩 片原町商店街、丸亀町商店街を約10分

■ バスで
・JR高松駅から ショッピング・レインボー循環バス西廻り
「紺屋町」下車 150円 徒歩約3分

・JR高松駅から 東方面下り、南方面下りほか(通勤特急など除く)
「紺屋町」下車 150円 徒歩約3分

・JR高松駅から まちバス
「丸亀町参番街」下車 100円 徒歩約3分

・高速バス
「県庁通り」下車 徒歩 約8分 中央通りを北へ

■ 自転車・バイクで
無料地下駐輪場
美術館通り(美術館北側の通路及び、美術館西側の通路) からスロープを下った位置に入口がございます。
ご利用時間は、美術館の開館時間に準じます。
大型二輪でお越しの方は、駐輪場をご利用いただけません。受付までお申し出下さいませ。
ホームページ
https://www.city.takamatsu.kagawa.jp/museum/takamatsu/
香川県高松市紺屋町10-4
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