大塚国際美術館(館長:大塚一郎、所在地:徳島県鳴門市)では、2014年4月~9月の間、“花”に焦点をあてた『名画花図鑑~花からわかる名画の秘密~』と題したイベントを行います。
多くの西洋名画に登場する花々。花は鑑賞者の心を和ませるものとして描かれただけではなく、ルネサンス期の絵画をみると、ユリの花が聖母マリアの象徴として用いられていたり、愛と美の女神ヴィーナスのまわりにはバラの花が散らばっていたりと、神や歴史・伝説上の人物を特定するためのシンボルとして描かれています。また一見美しく思える作品も、描かれた花が空しさや儚さを表すこともあります。このように名画の中に見られる花には様々な意味や背景があり、それらを知ることで名画鑑賞の楽しさはより一層広がります。
本イベントでは、美しく可憐なだけではない花に秘められたメッセージをご紹介しながら、名画鑑賞をより深くお楽しみいただければと思います。そして、絵画に描かれている花々を屋外で実際にご覧いただきながら、穏やかなひとときを当館でお過ごしいただければと願っています。