タイトル等
大きいゴジラ 小さいゴジラ展
そうだ、ゴジラをつくってみよう!
会場
川越市立美術館
企画展示室
会期
2014-02-25~2014-03-30
休催日
月曜日
開催時間
9:00~17:00
入場は16:30まで
主催者
川越市立美術館、長沢秀之
協賛・協力等
企画・制作:長沢秀之
制作:武蔵野美術大学生
協賛:武蔵野美術大学
概要
「大きいゴジラ、小さいゴジラ」という展覧会はただの展覧会ではありません。
絵からフィギュア、アニメまで登場するいろんなゴジラの展覧会です。
つくったり、思ったりすることは本当のところどういうことなのでしょう?
美術館で遊びながら考えてみませんか?

実のところ、1954年に生まれたゴジラは2004年の「GODZILLA FINAL WARS」をもって葬り去られてしまった。
そのあと、まるで生まれ変わりのように2011年に無数の「小さなゴジラ」が出現した。見えないけれど具体性をもって……。

ゴジラをつくる―長沢秀之
「ゴジラ」は、戦後間もない1954年に作られた映画です。1954年と言えば米ソのスーパーパワーによる冷戦のまっただ中。ゴジラは太平洋上での米国の水爆実験によって眠りを覚まされた200万年前の怪獣ということになっています。
ある人はこれを第二次世界大戦で死んだ兵士の亡霊といい、またある人は自然が引き起こす大災害の象徴だともいいます。あるいは人間の持つ破壊願望や次に起こるかもしれない大戦への不安、などさまざまな解釈が生まれています。また制作面から見て、ミニチュアセットと「着ぐるみ」という日本ならではのリアリズムが不安や恐れから生み出されたことに敬意と共感を抱かざるをえません。
わたしはこの映画のゴジラを「大きいゴジラ」とし、2011年3月11日の東日本大震災で生まれたゴジラを「小さいゴジラ」と設定して中学校の一教室での「大きなゴジラ、小さなゴジラ」という展示を企画しました。(詳しくは冊子、またはそのなかの展覧会趣旨文を参照してください)この企画が関心を呼び、作品制作に多くの学生が参加、会場には多くの中学生が来て展示を熱心に見てくれました。この展示が場所を移して川越市立美術館で開催されることになりました。
既に作られたゴジラの絵やマンガ、目やしっぽなどの立体とともに、今回新たに作られたアニメ、立体、インスタレーションなどの作品も加わり、「今」、わたしたちとともにあるゴジラが多数登場します。また子供たちによるワークショップ作品や市民参加の展示コーナーも開設予定です。
この展覧会は通常の展示と違った新しいかたちを模索しています。展示されるものは美術家のものから学生作品、さらに小学生やもっと下の子供たちも含め、さまざまな人たちのゴジラから成り立っています。つくるということを通じて世代を超えた共感のようなものが生まれたらいいと思っています。あるいはつくることの地平が切り開くまだ見たことのない世界が見えることを望んでいます。
ゴジラというたぐいまれなキャラクターが「川越」にどう登場し、そこから見えてくるわたしたちの「今」や「未来」はどのようなものになるのでしょうか。ものをつくったり絵をかいたりすることのほんとうの意味は何なのでしょうか。
つくること、かくこと、みることの楽しさを思う存分味わうとともにその背後にある歴史や人々の思いに目をやることもこの展示の重要なテーマです。
ゴジラは決して過去の物語ではなく現在進行形のわたしたちの物語です。
(ながさわひでゆき)
会場住所
〒350-0053
埼玉県川越市郭町2-30-1
交通案内
◎東武東上線・JR川越線(埼京線)「川越駅」から

●西口2番のりば 「小江戸巡回バス」で「博物館美術館前」下車
(所要時間 20分)

●東口3番のりば 「小江戸名所めぐりバス」で「博物館」下車
(所要時間 20分)

●東口7番のりばから 東武バス「川越運動公園/埼玉医大/上尾駅西口」ゆき「市役所前」下車 徒歩5分

●東口1・2・4・5・6番のりばから 東武バス「蔵のまち」経由で「札の辻」下車 徒歩8分

◎西武新宿線「本川越駅」から

●「小江戸巡回バス」で「博物館美術館前」下車 (所要時間 15分)

●5番のりばから 東武バス「川越運動公園/埼玉医大/上尾駅西口」ゆき「市役所前」下車 徒歩5分

●5番のりばから 東武バス「蔵のまち」経由で「札の辻」下車 徒歩8分

※「川越市自転車シェアリング」も便利です。(ポート03「初雁公園」)
ホームページ
https://www.city.kawagoe.saitama.jp/artmuseum/
埼玉県川越市郭町2-30-1
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