タイトル等
ジャック・カロ―リアリズムと奇想の劇場
会場
国立西洋美術館
企画展示室
会期
2014-04-08~2014-06-15
休催日
月曜日 (ただし、5月5日は開館)、5月7日(水)
開催時間
午前9時30分~午後5時30分
毎週金曜日:午前9時30分~午後8時
※入館は閉館の30分前まで
観覧料
当日:一般600円、大学生300円
団体:一般400円、大学生150円
※団体料金は20名以上。
※高校生以下および18歳未満の方は無料 (入館の際に学生証または年齢の確認できるものをご提示ください。)
※心身に障害のある方および付添者1名は無料
(入館の際に障害者手帳をご提示ください)。
主催者
国立西洋美術館、読売新聞社
協賛・協力等
協力:日本通運、西洋美術振興財団
概要
ジャック・カロ(1592-1635)は、17世紀初頭のロレーヌ地方が生んだ、優れた技量と豊かな創造性を兼ね備えた版画家です。若い頃に滞在したイタリアでは、メディチ家の宮廷附き版画家に抜擢され、1621年の帰郷後も、ロレーヌの宮廷や貴族たち、聖職者たちのためのみならず、周辺諸国の貴顕たちの注文にも応えて制作を行うなど、華やかなキャリアを築きました。
わずか40数年の生涯に残した作品の数は1400点以上にのぼります。当時の喧騒が今にも聞こえてきそうな祝祭や市の様子、即興喜劇(コメディア・デラルテ)の役者たちや道化たちを描いたもの、対抗宗教改革の潮流を映した作品群、社会を暗い影で包んだ戦争に取材したもの、イタリアや1630年頃に滞在したパリ、故郷ロレーヌの風景…、多彩な主題を扱った画面の中では、現実に向けられた鋭いまなざしと、想像力に富んだ着想が交錯する、独特の世界が作り上げられています。また、カロは試行錯誤を重ね、腐食銅版画(エッチング)の技法に新境地を開いたことでも知られます。この新しい技法から生み出された、ときに明暗を鮮やかに対比し、ときに柔らかな空間の広がりを詩情豊かに描き出す線の表現の美しさは、見るほどに深い驚きをもたらします。
本展覧会では、国立西洋美術館のコレクションに基づいて、初期から晩年に至るカロの作品を、年代と主題というふたつの切り口からご紹介します。カロの活動の軌跡をたどりつつ、リアリズムと奇想が共演するその版画世界をご覧いただきます。さらに、作品を通して、当時の芸術的潮流や社会の諸相に対するカロの姿勢を探っていくことも、この展覧会の狙いです。
イベント情報
講演会
2014年4月26日(土) 14:00~15:30
中田明日佳 (国立西洋美術館研究員)
「カロ作品に映された17世紀前半のヨーロッパ」

2014年5月31日(土) 14:00~15:30
栗田秀法 (名古屋大学大学院教授)
「バロック美術のなかのジャック・カロ」

参加方法
会場:国立西洋美術館講堂 (地下2階)
定員:各回先着140名 (聴講無料、ただし聴講券と本展の観覧券が必要です。)
当日12:00より、館内インフォメーションにて、本展の観覧券をお持ちの方お一人につき一枚聴講券を配付します。
会場へは開演の30分前からご入場いただけます(自由席)。
※講演会のタイトル、内容等は変更となる場合があります。

スライドトーク
日時:2014年4月11日(金)、25日(金)、5月16日(金)、30日(金)
各回18:00から約30分
会場:国立西洋美術館講堂
解説者:中田明日佳 (国立西洋美術館研究員)
定員:各回先着140名 (参加無料。ただし、本展の観覧券が必要です。)
※直接講堂にお越しください (開場時間は各日とも開演の30分前)。
ホームページ
http://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/2013callot.html
会場住所
〒110-0007
東京都台東区上野公園7-7
交通案内
JR上野駅下車(公園口) 徒歩1分
京成電鉄京成上野駅下車 徒歩7分
東京メトロ銀座線・日比谷線上野駅下車 徒歩8分
*駐車場はございませんので、お車でのご来館はご遠慮ください。
ホームページ
https://www.nmwa.go.jp/
東京都台東区上野公園7-7
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