トルコは、昭和41年(1966)に故平山郁夫が東京藝術大学中世オリエント遺跡学術調査団のメンバーとして訪れた初めてのシルクロードの地でした。また、亡くなった平成21年(2009)の院展に、彼の地をモチーフにした作品を出展し、それが最後の作品となりました。トルコは、平山が生涯愛した国の一つであり、シルクロードを描き続けた画家として、まさにトルコに始まりトルコに終わった縁の深い国といえます。
そこで、トルコ共和国建国90周年を記念し、平山郁夫のトルコを描いた作品のなかから、世界遺産に登録されているイスタンブール、ハットゥシャ、カッパドキアをモチーフとした絵画をとおして、平山郁夫のトルコへの熱い思いをふりかえります。