一年前、死一歩手前の大病を奇蹟的に生きぬいた南輝子は「VIVA LA VIDA! (いのち万歳!)」と歓声を上げる。この言葉はフリーダ・カーロの最後の作品となった、西瓜の絵に描きこまれた言葉です。南は再びの生を与えられシュミンケ(ドイツ)の水彩絵具と出会い、笹倉徹の木工と出会いました。伸びやかで美しい色、鋭くしかし暖かい笹倉の木とのコラボレーション。一つの根に繋がったお芋たち、一つの皮膜に抱かれた柘溜(ざくろ)たち。
野菜讃歌を描いてきた南輝子の思いが収斂し、根源の命が今、象徴として純化され探化している。 島田誠
*額はすべて木工・笹倉徹制作です。