戦乱の時代に武将たちが生き残っていくためには、時代の流れをつかみ状況を判断する力や機敏さが求められました。そのような武将たちの書状 (手紙) には、自分たちの一族や領地を、命をかけて守り抜くという切実な願いが込められていたことでしょう。
また、武将たちが持つ刀には、自らの拳を守るため刀身と柄との間に装着される「鐔 (つば)」と呼ばれる金具があります。鐔には、実に様々な趣向を凝らした意匠のものがあり、日本特有の美意識を感じとることができます。
本展では、戦乱の世を生きた武将たちの書と、江戸時代に庄内で作られた庄内鐔をはじめとする刀鐔をご紹介します。お楽しみください。