1970年6月、星野富弘は突然の事故に遭い、手足の自由を失いました。星野は多くの苦しみと悲しみを経験することになります。やがて、人や自然の温かさ、やさしさに出会い、「生きる」とは、「いのち」とは何か、星野は深く考えます。
星野は、生きるうえでマイナスと思われることも長い人生の中では意味のあることだということに気づきます。悲しみは悲しみばかりでなく、その中には喜びが必ずある。与えられることと失うこと、絶望と希望、弱さと強さ、どちらも同じ大切なものであると。本展では、こうした星野富弘の生きる姿をテーマとした作品群を展示します。作品を通して明日へ繋がる希望を与えてくれることでしょう。