金沢市工芸協会は、大正14年(1925年)に前身が設立され、金沢市工芸展の開催や、金沢市の平成7年(1995年)「世界工芸都市宣言」に基づく、世界工芸コンペテイション、世界工芸都市会議を開催し、工芸の発展に寄与してきました。
この度、金沢市工芸協会設立90周年を控え、また、金沢市工芸展の第70回を記念して、「世界工芸コンペテイション・金沢2013~茶の時空間~」を開催します。
本展のテーマである≪茶道具≫は、“見立ての文化”とも言われ、様々な工芸品を茶道具として見立て取り入れ、創意工夫を繰り返して伝統を紡いできました。そのような創意は日本的な特色ある発展を遂げてきました。
そこで、現代における造形表現と茶道具との接点を探り、現代の工芸作家による、茶道への新提案となる公募展を企画しました。
今回、陶磁、漆、木竹、金工、染織、人形、ガラス、紙など幅広い分野を対象とし、工芸における、技術・伝統を継承し、また、新たな価値観を持ち、一層錬磨するとともに、今日の生活に即した創意ある自由な作品を展示し、広く一般の鑑賞と批評を仰ぎ、工芸の発展に寄与しようとするものです。