埼玉県立近代美術館は1982年に開館して以来、毎年5本の企画展を開催し、その告知ポスターを制作してきました。美術館ではポスターを、展示の内容や会期など必要な情報を伝えるだけでなく、見る人を惹きつけ、企画展の魅力をアピールするものとして、そのデザインに力を入れてきました。優れたデザイナーたちとの共同作業によって、開館当初から現在まで、数々の魅力的なポスターが誕生しています。
2013年9月から2014年3月まで、美術館は改修工事のため休館になります。その間に「彩の国さいたま芸術劇場」で開催される本展では、これまでの企画展ポスターの中から代表作を約40点ご紹介します。田中一光、亀倉雄策、福田繁雄など、戦後の日本を代表するデザイナーの仕事をはじめ、1980年代以降のグラフィック・デザインの一端をご覧いただける貴重な機会となるでしょう。