碧南市藤井達吉現代美術館はこのたび開館5周年を記念して「エミール・クラウスとベルギーの印象派」展を開催します。
日本でも人気の印象派は、発祥の地フランスだけでなく、世界各地に伝播します。フランスの隣国ベルギーでは、モネやピサロといった印象派の画家たち以上に、点描で描くシニャックらの新印象主義が画家たちに大きな衝撃を与えます。こうしてベルギーでは印象派は独自の発展を遂げますが、その中心人物となったのがルミニスム (光輝主義) を率いたエミール・クラウスです。
このたびの展覧会では、クラウスの作品を中心に、彼のもとに集まったベルギーの印象派たち、さらにその源となったフランスの印象派、そしてこのクラウスに学んだ日本人画家、児島虎次郎と太田喜二郎の日本の印象派と、ベルギー、フランス、日本の三つの国の印象派を、63点の油彩でとりあげます。
これまであまり注目されることのなかったベルギーの印象派の光まばゆい世界をお楽しみいただける貴重な機会となることでしょう。