こどものみなさんへ
◆みなさんは、美術館 (びじゅつかん) での3つのお約束 (やくそく) ってしってる?それは「はしらない」「さわらない」「さわがない」です。◆でも、ついついやってしまいそうだよね。◆なので、特別 (とくべつ) にこの展覧会 (てんらんかい) だけは、やってもよいことにしました。でも、くれぐれもほかのひとにめいわくをかけたり、作品 (さくひん) をわざときずつけたりしないこと。(ほかの展覧会 (てんらんかい) では、3つのお約束 (やくそく) はまもってね。)◆それから、この展覧会 (てんらんかい) には3つのテーマがあります。◆それは「オバケ」と「パンツ」と「お星 (ほし) さま」です。◆みなさんが好 (す) きそうなこのテーマで、アーティストの方々 (かたがた) にいろいろな作品 (さくひん) をつくってもらいました。◆たとえば、オバケ屋敷 (やしき)、パンツの国 (くに) のお話 (はなし)、デタラメ星座 (せいざ)…。◆これは、こどもが、こどもで、いられる展覧会 (てんらんかい) です。◆ぜひ美術館 (びじゅつかん) にあそびにきてくださいね!
大人のみなさんへ
■美術館には通常「走らない」「触らない」「騒がない」といったルールがあります。しかし、これらはこどもの本能のようなものです。ですので、この展覧会では、思い切ってこれらのルールをゆるやかに解放しました。もちろん、美術館でのふるまいを身につけてもらうことは、鑑賞教育の第一歩として、また社会性を身につける意味で大変重要なことであるのはいうまでもありません。■また、この展覧会は、こどもたちの興味を引き付けるものとして、「オバケ」と「パンツ」と「お星さま」をキーワードとした5人(組)のアーティストの作品で構成されます。■「オバケ」は、見えないものを見る力=“想像力”、“好奇心”であり、恐怖に打ち勝つ力=“勇気”を、そして「パンツ」は、大切なものを守るものであり、オムツからパンツへという“成長の過程”を象徴します。「お星さま」は、“ファンタジーの世界”を表し、光、希望、未来を象徴するものです。さらに、これらのキーワードは、「こども」そのものを象徴する言葉として捉えることが可能ではないでしょうか。■こどもたちを象徴するキーワードにまつわる作品を体感し、その感覚を自由に語り合うことで、こどもが本来もつこどもらしい反応を引き出し、自在な発想がもたらす創造の楽しさをこどもたちとともに、大人の方々にも実感していただければと思います。