地層の表面には、過去数10億年にわたって活動した生物の痕跡が、化石として残されています。化石は地球環境の変遷を読み取る上でもっとも重要な鍵と言えましょう。
この企画展の第1部では、ドイツ・チュービンゲン大学地質学研究所のコレクションを紹介します。それは、10億年以上前の浜辺に残された波の跡、6億年前の殻や骨格をもとたない不思議な生物たちなど、世界各地の地層から集められました。中心となるのは、三葉虫が這った跡・爬虫類の足跡など生物が行動した跡を示す「生痕化石」です。これからは奇妙でおもしろい形をしており、まさに自然のつくりだした芸術?と見ることができます。
企画展の第2部では、化石の中でも特に美しい形や装飾をもつアンモナイトを集めてみました。福島県から発見されたものもたくさん登場します。化石の王者アンモナイトのもつ不思議な魅力を体験してください。