京都市に生まれ、日展を中心に創作活動を続けた日本画家野々内良樹は、同じく日展の画家であった父、野々内保太郎に勧められた京都市立美術工芸学校 (現京都市立銅駝美術工芸高校) に入学し、その後、同美術専門学校 (現京都市立芸術大学) に進学しました。 卒業後に第七回日展に入選を果たした野々内は、父と同じ日展に作品を出品することとなり、その後に西山英雄に師事します。京都画壇の伝統的な花鳥画の現代におけるひとつの粋を示した野々内は、 晩年まで意欲的に制作を続け、平成21年 (2009) にその生涯を終えました。
本展では、野々内良樹がその生涯を通じて描き続けた「花鳥へのまなざし」を、初期作品から晩年の作品にかけて一挙にご紹介します。