昭和22年、㈱電通第4代社長に就任した吉田秀雄は、戦後の自由経済社会のなかで「広告は企業と人々を結ぶ社会の紐帯である」という信念のもと、広告主や媒体社と手を携えて広告理論や表現技術を発展させ、優れた広告を世に送り出すことをめざして「広告電通賞」を制定しました。
それから60年余を経た今日、日本は経済の挫折や東日本大震災を経験し大きな岐路に立っています。しかし、いつの時代にあっても、広告は明るさやユーモア、温かくも鋭い眼差しによって人間の営みを描き、私たちに元気と希望を与える「社会の絆」であることに変わりはありません。
今年の広告電通賞に輝いた広告の数々をご鑑賞ください。
アド・ミュージアム東京
館長 松代 隆子