今年の夏で太平洋戦争が終戦をむかえて68年になります。この展覧会で取り上げるのは、その戦後が始まった直後から1960年代初めまでの時代です。終戦直後の混乱から次第に復興が進む一方、戦争の影を色濃く残すこの時代に生まれた作品と資料を「復興期の人間像」、「新しい動向―アンデパンダン展と前衛グループ」、「版画家たち」の3つのコーナーに分けてご覧いただきます。また、コーナーとは別に「終戦直後の風景」や「東宝争議」など時代を象徴するトピックを取り上げて紹介します。少し昔を振り返るだけではなく、現在の目から見て、新たな何かを見つけていただければと思います。