20世紀芸術のもっとも興味深い動向である抽象絵画の開拓者・カンディンスキー(1866-1944)の大規模な回顧展です。
当館では、1987年にも「カンディンスキー展」を開催して好評を博しましたが、今回は、まさにカンディンスキーが「抽象」へと突入する過程に焦点を絞り、すべてロシア連邦及び旧ソ連諸国各美術館所蔵の作品群70余点によって構成されています。
なかでも圧巻は、ヨーロッパ以外での初公開となる《コンポジションⅥ》(エルミタージュ美術館)と《コンポジションⅦ》(トレチャコフ美術館)の代表作も出品されることで、文字通り「抽象絵画の父」カンディンスキーの真髄にふれる画期的な内容となっています。