柿﨑均(1960年、秋田県生まれ)は、秋田大学鉱山学部で学んだ後、井田硝子(東京)でガラス職人として修業を開始しました。1987年、スウェーデン交流センターガラスエ房(当別町)に移ります。1989年には更なる研鑽の場を求め、オーサ・ブラントスタジオ(スウェーデン)に渡ります。その後、ダン・デイリースタジオ(ニューハンプシャー州:アメリカ)、ピルチヤック・グラス・スクール(ワシントン州)にてダン・デイリーや伊藤孚(まこと)のアシスタントを務めるなど各地で経験を積みました。現在もスウェーデンを代表する現代ガラス作家ウラ・フォシェールのギャファー(ガラスエ房における職人たちのまとめ役)として活躍しています。2004年、江別市に自身のアトリエとなる「45工房」を開設。北海道を拠点として世界各地で活動しています。
柿﨑均は、ガラスという素材の可能性を追求し、具象・抽象と言った概念にとらわれない新たな造形表現を積極的に試みています。本展はガラスと光の織りなす「かたち」を主題とし、発光するウランガラスを大胆に用いたインスタレーションを中心として構成されています。
日の光が照りつく夏時間に、北欧のオーロラにも似た淡く優しい光が灯る詩的造形世界にご案内いたします。