會津八一記念館は企画展「會津八一と心の友」を開催いたします。
歌人・書家・美術史学者の八一は他分野で活躍する人々と交流を結びました。そしてお互いに絵や書、短歌、版画、彫金などで表現し、一つの作品として創り出したのです。その背景には、美術を愛好する者同士の心の触れ合いと、若い芸術家の才能を認めて文化を継承する者を育てようとする八一の愛情が垣間見れます。
展覧会では、杉本健吉(画家)、棟方志功(版画家)、小杉放庵(画家)相馬御風(歌人、詩人)亀倉蒲舟(彫金家)、中田瑞穂(医学者)など、八一と交友のあった人物との合作作品や書簡などで展示します。特に古都奈良の美に魅かれて合作した杉本健吉との書画集「春日野」(1954年制作)と原書、30数年ぶりの再会を記念して寄せ書きした相馬御風との唱和作品(八一旧蔵)などは必見です。
加えて、この度発見された世界的ベストセラー自伝的小説「武士の娘」の作家・杉本鉞子が、米国滞在中、知人に宛てた英文の手紙も特別に紹介いたします。
同時に、第6回「會津八一の歌を映す」写真コンテスト入賞入選作品も陳列いたします。