五島美術館・大東急記念文庫の所蔵品から、歌人の肖像画「歌仙絵」、平安・鎌倉時代の「古筆」、歌銘をもつ「名物茶入」や「茶碗」など、和歌に関連した名品約70点を展示。『万葉集』『古今和歌集』などの名歌が生み出す雅な世界を展観します(会期中一部展示替あり)。
*特別展示予定=国宝「源氏物語絵巻 鈴虫一・鈴虫二・夕霧・御法」4月27日[土]-5月6日[月]
日本人の心に響いた和歌。かつては身近にそのフレーズを楽しんでいました。今回出品する古筆は、いずれも『古今和歌集』『万葉集』『和漢朗詠集』などの勅撰集や私家集などを流麗な文字で書写したもの。和歌集の資料でありながら、その美しい筆跡が鑑賞されました。また、和歌集に登場する歌人たちを描いた「歌仙絵」は、歌人と和歌に対する憧憬を今に伝えます。歌の趣意から連想して愛称(歌銘・うためい)が付いた茶道具の数々は、茶の湯と和歌の世界を繋ぎます。今回は和歌から派生した鑑賞の諸相を絵画・書・茶道具・古典籍を中心に重要文化財7件を含む約70件を展示します(会期中一部展示替あり)。
また、4月27日[土]から5月6日[月]まで、展示室2において、国宝「源氏物語絵巻 鈴虫一・鈴虫二・夕霧・御法」(五島美術館蔵)と、『源氏物語』の古写本(大東急記念文庫蔵)を特別展示予定。