美濃加茂市民ミュージアムでは「地域ゆかりの作家」をテーマに、美濃加茂市を中心とするこの地域の作家の作品収集や展示を行ってきました。このたびは彫刻家・大嶽有一(1949年~、多治見市生まれ)を紹介します。
大嶽は名古屋造型短期大学彫塑科を卒業後に渡欧し、ジュネーブ州立美術学校で彫刻と版画を学びました。人物像など具象的な立体造形を手がけたのち、鉄を素材とした抽象的な彫刻へと向かいます。作家は主に鉄の板を用いて、均整のとれたシンプルなフォルムを追求し、更にその表面に長い時間をかけて腐食を施します。
この展覧会では最新作を発表するほか、美濃加茂市民ミュージアムの収蔵品を含め、約10点の彫刻を展示いたします。