宇都宮美術館の所蔵作品を館外で展示するサテライト企画展。今年は「まどわしの美術」と題してお送りします。日本のスーパーリアリズムの代表的な作家、上田薫の《なま玉子 J 》は、だれもが息をのむことでしょう。光、反射、透明感といった、形のないものに取り組み続ける上田薫の作品を5点展示します。美術館の展示でも人気が高い五月女幸雄の《クリスタル・サイレンス》は、きわめて写実的にふたつの物体を描いています。しかし割れた鏡の世界には、何か秘密の物語がかくれていそうです。このほかにもだまし絵効果をねらった版画や、錯視によって運動感を感じさせる現代のポスターなどを展示します。
見ることは楽しい、だまされるのは、もっと楽しい…?