植野記念美術館では地域に根ざした美術館として、開館以来地元にゆかりの作家を数多く紹介してきました。
この旧氷上郡の地からは、多くの絵師や文人、画家を輩出しています。そのなかで、今回とりあげる洋画家 川端謹次は、丹波市や神戸市に多くの優れた作品と足跡を残しています。これまで当美術館では、平成8年度に自選展、平成12年度に受贈記念展を開催しましたが、今回は、同時代に氏の周囲で活躍されていた作家の作品も一部採り上げて、より広い目からあらためて川端謹次の魅力に迫ります。
このたびは、当美術館所蔵作品に加えて、神戸市立神戸ゆかりの美術館所蔵作品も併せて展示し、その画業を再度振り返ります。そして丹波市における芸術創作活動に携わる人々の豊富さ、多彩さを市民に広く紹介し、地域を知り愛する契機となることを願うものです。