タイトル等
村越 襄―祈りのデザイン
蓮華幻相
会場
茅ヶ崎市美術館
会期
2012-12-09~2013-02-24
休催日
月曜日(ただし12月24日、1月14日、2月11日は開館)
12月25日(火)、26日(水)、28日(金)-1月3日(木)、15日(火)、16日(水)、2月12日(火)、13日(水)
開催時間
10:00~17:00
入館は16:30まで
観覧料
一般300円(250円)大学生200円(150円)
高校生以下、市内在住65歳以上の方・障害者およびその介護者は無料
( )内は20名以上の団体料金
主催者
財団法人茅ヶ崎市文化・スポーツ振興財団
概要
戦後日本のグラフィックデザイン界に重要な足跡を残した村越 襄(むらこしじょう)(一九二五-一九九六)の歿後初の回顧展を開催いたします。
それまで手描きであった広告宣伝物の主体が写真へと変化するに伴い、印刷物全体の構成を統括するアートディレクターのしごとに注目が集まります。一九六〇年代、写真家たちと協働する彼等の役割はますます重視されることになりましたが、単に情報を効率よく伝達するのにとどまらず、時代の先をよむ眼や、新しい美の基準を提案することも新時代のアートディレクターたちに期待されました。
広告制作を専門に行う会社の草分けであるライトパブリシティの創立に参画した村越は同時に日本宣伝美術会やグラフィック集団で実験的な活動にかかわり、またこの時期アートディレクター亀倉雄策の下、一九六四年東京オリンピックのポスター(スタートダッシュと競泳バタフライを題材とした二点)を写真家早崎 治と共に担当したことでよく知られています。躍動する身体、力強くシンプルな構成は戦後の復興から未曾有の発展に向かう日本社会を象徴的に示すものでしたが実は、その背後に村越が西洋の宗教画にインスピレーションを得た「祈りのデザイン」の動機が隠されていました。
商業デザイン界で活動した村越は晩年、五年の歳月をかけ、日本への古典回帰ともいうべき作品《蓮華幻相》(れんかげんそう)の制作に取り組みました。《蓮華幻相》シリーズは写真家鈴木 薫による蓮の写真に『往生要集』や『般若心経』に基づき、金銀箔や顔料により加工を施したユニークな作品で、現代の装飾経ともいうべきものですが、そこには初期から一貫する村越の「祈り」への思いがこめられています。
村越のデザイン観と手法は次世代の若いクリエイターたちに大きな影響を与えました。今回の展覧会では東京での《蓮華幻相》展を二十四年ぶりに再現し、あわせてデザイナー村越の軌跡を初期ポスターなどによりご紹介いたします。
イベント情報
ミニコンサート「インド音楽と舞踊」
日時:2012年12月9日(日)14:00~
出演:ユキ(カタックダンス)、新井剛(シタール/バイオリン)、池田絢子(タブラ)
会場:茅ケ崎市美術館エントランスホール/鑑賞無料

記念座談会「村越襄 人と仕事」
日時:2013年2月3日(日)14:00~15:30
出演:浅葉克己(アートディレクター)、和田誠(イラストレーター・エッセイスト・映画監督)

ギャラリートーク
日時:2013年1月12日(土)14:00~ 解説:小川稔(当館館長)
2月9日(土)14:00~ 解説:鈴木薫(写真家)、小川稔
会場:茅ヶ崎市美術館展示室1/参加費無料(要観覧券)
会場住所
〒253-0053
神奈川県茅ケ崎市東海岸北1-4-45
交通案内
■ 公共の交通機関でお越しの場合
徒歩
JR茅ヶ崎駅南口より 高砂通りを南へ向かい 徒歩約8分です。

バス
同駅南口よりコミュニティバスえぼし号をご利用ください。
① 中海岸南湖循環市立病院線に乗車(約1分)し、
② 図書館前で下車、高砂緑地入口まで約70mです。

■ お車でお越しの場合
新湘南バイパス [茅ヶ崎海岸IC]より 江の島方面(左側二車線)へ、[柳島]交差点を左折し、国道134号線を進み、[野球場前]交差点を左折し、約800m直進すると右手に美術館専用駐車場があります。
ホームページ
https://www.chigasaki-museum.jp/
神奈川県茅ケ崎市東海岸北1-4-45
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