日本画壇の巨匠,平山郁夫(71歳)と韓国美術界の巨匠、金興洙(キム・フンス)(82歳)の二人展が、 二人の母校である東京藝術大学の大学美術館で開催されます。
日本画と、抽象と具象による独自の現代美術という異なるジャンルによる本展は、日韓の文化交流を目指し、 2001年の5月1日から20日まで韓国・ソウルの芸術の殿堂美術館(ソウル・アーツ・センター)で開催され、 大きな話題を呼び、今回日本で開催されるに至ったものです。
本展では、平山郁夫は、日本の美やシルクロードをテーマにした本画18点と、 敦煌、黄河などユネスコ登録の世界遺産を描いた素描が30点を紹介。 金興洙は、東洋の陰陽論に基づいて確立された「ハーモニズム」という新たな技術論によって、 韓国の伝統舞踏や国宝遺蹟・遺物などの伝統美を盛り込んだ作品や、 戦争と平和のアイロニーを表現した作品など、大作を中心に25点を紹介します。