山城知佳子(1976年沖縄生まれ)は映像や写真など多様なメディアを使い、沖縄戦の記憶や米軍基地問題等、沖縄を主題とする作品を制作します。
作品の多くには山城本人が登場し、代表作《アーサ女》では、米軍基地移転計画がある辺野古の海中で水と藻の流れに身をゆだねる自分自身を通して、日本と米国に翻弄される沖縄を象徴的に描き出しています。それら作品には、女性性や身体性、生と死の関係、記憶と語り等、普遍的なテーマを読み取ることも可能です。本展では、米軍基地敷地内にある闇市で肉屋を営む女性を主人公に、現実とフィクションが交差する新作映像を発表します。素顔の沖縄について一緒に考えてみませんか?