タイトル等
館蔵中世陶器展Ⅱ つぼ・かめ・すりばち
―猿投・常滑・渥美―
会場
愛知県陶磁資料館
会期
2002-01-05~2002-03-24
休催日
月曜日(ただし1/14は開館・1/15は休館、2/11は開館・2/12は休館)
観覧料
一般 400(320)円
高大生 300(240)円
中学生以下無料
※( )内は20名以上の団体料金
主催者
愛知県陶磁資料館
概要
館蔵中世陶磁展シリーズの第2回目にあたる本展では東海地方の焼締陶を展示し、壺・甕・鉢の製作技法の変遷と地域的な特色を紹介します。平安時代末期(12世紀)に瀬戸窯をのぞく日本各地の窯業地では、生産される器種が壺・甕・鉢の3種類を基調としたものになります。釉薬を施さずに高温で焼き締めた壺と甕は、水甕・茶壺・酒壺・油壺といった日常容器や、藍甕・肥甕・種壺といった生産の道具として、鉢は万能の調理具として中世の農業や手工業生産の向上に大きく役立ちました。
猿投窯は名古屋市の東部から日進市・東郷町・三好町などにかけて分布する古窯跡群です。古代猿投窯の灰釉陶器生産は11世紀末に無釉陶器の椀や皿を中心とする生産へ転換しました。一方、12世紀代には三筋文四耳壺・経筒外容器・瓦類などの特殊器種も生産されています。
常滑窯は知多半島に分布する古窯跡群で、初期の窯跡が知多半島基部と中央部に成立した後、広く半島全域に分布していることから、知多半島古窯跡群(知多窯)とも呼ばれています。常滑窯では焼締陶器の壺・甕・鉢類を商業的に大量生産しており、特に壺・甕類は水や穀物の貯蔵容器として全国各地で用いられ、隣接する渥美窯の製品を凌いで大きく発展しました。
渥美窯は渥美半島に分布する古窯跡群で、平安時代末期には経塚造営のための経筒外容器など特別注文品が数多く焼かれ、袈裟襷文や蓮弁文と呼ばれる特有の刻文壺が存在します。それらの特別品は灰釉が施されているものが多く、瀬戸窯に先がけて新たな施釉陶器の生産を開始しましたが、発展することもなく、14世紀には操業を終了しました。
東海地方の焼締陶器窯には上記の窯業地のほか、湖西窯(静岡県)や兼山・憲那・中津川窯(岐阜県)などがあり、さらに生産地不詳の中世焼締陶も数多く存在します。本展ではこれらの内、愛知県内の窯業地を中心に中世焼締陶器の世界を概観します。
ホームページ
http://www.pref.aichi.jp/touji
展覧会問合せ先
愛知県陶磁資料館Tel.0561-84-7474
会場住所
〒489-0965
愛知県瀬戸市南山口町234
交通案内
| 公共交通機関

・地下鉄東山線 終点「藤が丘」駅下車、リニモ「藤が丘」から「八草」行き 「陶磁資料館南」駅下車、徒歩600m

・名鉄瀬戸線 終点「尾張瀬戸」駅下車、「瀬戸駅前」のりば1から 名鉄バス「菱野団地」経由「愛・地球博記念公園」行き 「陶磁美術館」下車 (土・日・休日のみ運行)

・愛知環状鉄道 「八草」駅下車、リニモ「八草」から「藤が丘」行き 「陶磁資料館南」駅下車、徒歩600m

| 自家用車 (駐車場無料:250台収容)

・東名高速道路 「日進JCT」経由、名古屋瀬戸道路「長久手IC」から瀬戸方面に 約5km

・東名高速道路・名二環道 「名古屋IC」から瀬戸・豊田・足助方面に 約10km

・東海環状自動車道 「せと赤津IC」から長久手方面に 約7km

| タクシー
・地下鉄東山線・リニモ「藤が丘」駅から 約20分
・名鉄瀬戸線「尾張瀬戸」駅から 約15分
ホームページ
http://www.pref.aichi.jp/touji
愛知県瀬戸市南山口町234
Webcat plus 展覧会タイトル等から関連資料を連想検索